イギリスのスコーン論争:ジャムが先?それともクリーム? The British Scone Debate: Cream or Jam First?

イギリスのスコーン論争:ジャムが先?それともクリーム?

焼きたてのスコーンは、イギリスのティータイムに欠かせない存在です。そのままでも温めても美味しい独特の食感のスコーンは、クリームティーやアフタヌーンティーで楽しむだけでなく、日常のおやつにもぴったりですよね。今回は、なぜスコーンがこんなにも愛されるようになったのか、そしてジャムが先かクリームが先かという永遠の論争についてもお話しします!

1. スコーンの歴史

スコーンは、何世紀にもわたりイギリスの家庭で愛されてきた伝統的なお菓子です。名前の由来はオランダ語の「schoonbrot(白いパン)」から来たと言われており、もともとはオーツ麦を使って鉄板で焼かれていました。今のようなクランブリーな食感のスコーンに変わっていったのは、長い時間をかけてのこと。今では、クリームティーの定番としてジャムとクリームを添えて楽しむ、イギリスを代表するお菓子となりました。

2. 「クリームティー」って何?

日本でも、三段トレイにサンドイッチやケーキがおしゃれに盛り付けられた「アフタヌーンティー」はとても人気ですよね。でも、「クリームティー」という言葉を聞いたことがありますか?クリームティーはアフタヌーンティーよりもシンプルで、紅茶とスコーン、そしてクロテッドクリームとジャムがセットになったものです。イギリス中のティールームには必ずあると言って良いほど定番で、特にクロテッドクリームで有名なイギリス南西部のティールームで親しまれています。ちょっとしたティータイムにぴったりなスタイルなので、ぜひ一度試してみてください。

3. ジャムが先か、クリームが先か?

みなさん、スコーンの食べ方をご存知ですか?イギリスでは、スコーンを半分にスライスし、ジャムとクロテッドクリームを塗っていただくのが一般的な食べ方です。この食べ方を知ることで、より本場の味わいを楽しめるかもしれません。

さて、この食べ方にも「ジャムを先に塗るべきか、それともクリームを先に塗るべきか」という永遠の論争があります。この議論は、イギリスのコーンウォール地方とデヴォン地方の伝統に由来します。コーンウォールでは「ジャムが先」、デヴォンでは「クリームが先」が一般的です。

なぜコーンウォールはジャムが先、デヴォンはクリームが先なのか?

以前はコーンウォールでは、スコーンの代わりに柔らかいパンのような「スプリット」が食べられていたため、まずジャムを塗ってからクリームを乗せる方が塗りやすかったそうです。一方、デヴォンではスコーンが固めに焼かれていたため、クリームをバターのように先に塗り、その上にジャムを乗せるのが一般的になったのです。ちなみに私はジャムが先のコーンウォール派です!皆さんはどちらがお好きですか?

4. スコーンとアメリカンビスケットは同じもの?

アメリカンビスケットとスコーンは見た目が似ているものの、実は全く異なる食べ物です。アメリカンビスケットはサクサクな食感とバター風味が強く、主にソースやグレービーをかけて食べることが多いですが、イギリスのスコーンはほのかな甘みがあり、ジャムやクリームとの相性が抜群です。ぜひ、両方の違いを楽しんでみてください。

5. 日本でも大人気!スコーンブーム

ご存知の方も多いと思いますが、スコーンは日本でも大人気です。日本各地のデパートで開催される英国フェアでは、スコーンを求めるお客様で長い行列ができるほどです!イギリスの伝統的なお菓子が日本でも愛されていると知ると、とても嬉しく感じます。

6. 私のお気に入りのスコーン

ロンドンに住んでいる私は、美術館やギャラリーを訪れる際、アートだけでなく「美味しいスコーンをいただくこと」も楽しみのひとつです。お気に入りの場所の一つ目は、世界で初めて美術館内にオープンしたカフェと言われるV&A美術館のカフェにあるギャンブル・ルーム(Gamble Room)。ウィリアム・モリスがデザインしたモリス・ルーム(Morris Room)も隣接しています。私の大好きな大きいサイズのスコーンを、イギリスの歴史を感じさせるヴィクトリア時代の美しいインテリアに囲まれながらいただくのは、なんとも贅沢な気分にさせてくれます。

もうひとつのお気に入りは、テート・モダン(Tate Modern)のメンバーズラウンジにあるテラス。ここでは、クロテッドクリームとジャムをたっぷり塗ったスコーンを、ロンドンの有名な金融街シティの街並みやシャード(The Shard)の美しい景色を眺めながらいただけます。

ロンドンの景色を眺めながらスコーンを味わうこの時間は、心からの幸せを感じるひとときです。

7. 次回をお楽しみに!私のスコーンレシピ公開予定

今後の投稿で、私のお気に入りのスコーンレシピを紹介する予定です。お楽しみに!

スコーンにぴったりなケーキスタンドとプレート

当ストアのケーキスタンドやプレートを使って、オシャレにスコーンを盛り付けてみませんか?当ストアでは英国ヴィンテージだけでなく、フレンチのケーキスタンドも取り揃えています。おすすめの商品はこちらからご覧いただけます。

ブルー花柄 アンティーク ケーキスタンド

青い花柄が美しいアンティークの脚付きケーキスタンド

French Cake Stand by Saint Amand et Hamage Nord - Marie Louise, C.1900s サンタマン エ アマージュ ノール社、フランス製ケーキスタンド - マリー・ルイーズ、1900年代頃

サンタマン エ アマージュ ノール社、フランス製ケーキスタンド - マリー・ルイーズ、1900年代頃

ロイヤルウースター「マンダリンバード」脚付きケーキスタンド 1978年頃 Royal Worcester ‘Mandarin Birds’ Footed Cake Stand C.1978

ロイヤルウースター「マンダリンバード」脚付きケーキスタンド 1978年頃

最後に:

クリームが先でもジャムが先でも、スコーンはイギリス文化を語るうえで欠かせない存在です。皆さんはどのようにスコーンを楽しんでいますか?ぜひ皆さんのスコーンにまつわるエピソードをコメント欄でお聞かせください!

ブログに戻る

コメントを残す